日本ロボット外科学会

会長挨拶

この度、第7回日本ロボット外科学会学術集会を、開催させていただくこととなりました。このような重大任務を賜り、大変光栄に存じております。この場をお借りしてご推薦いただきました学会役員の方々に厚く御礼申し上げます。

さて、2012年4月に前立腺全摘術に対するロボット加算が保険収載されてから、わが国は世界第2位のda Vinci保有国となりました。しかし、その稼働率は世界で最も低いと考えられ、所謂宝の持ち腐れのような状態となっております。この状態を打破すべく、ロボット手術の特徴を理解して多疾患の適応を拡大し、新たな利用価値を見出していくことが急務と考えます。また、既存の開腹手術や鏡視下手術との役割を明確にし、棲み分けを図っていく必要性があると考えられます。そこで今回のテーマを「ロボットとの共存」としました。将棋の世界でもプロがコンピューターに負ける時代に突入しました。人間の作り出した最先端の技術に振り回されるのではなく、いかに上手に使いこなしていくのかを考えたいと思います。一方でロボット手術を取り巻く環境は以前厳しく、診療科の垣根を越え、コメディカルスタッフとの連携を併せた多くの関係者が力を合わせることが必要であります。そういった多方面からの意見を幅広く採り上げ、充実した学術集会にしたいと考えております。

この時期の東京は降雪も予想されます。都会の交通網は自然の猛威に対して非常に脆弱
であります。多少の余裕を持っていらっしゃることをお勧めします。東京は2020年オリンピックに向けて一段と活気づいています。この機会に東京砂漠のオアシス、新宿の地で乾いた喉を潤し、日頃のストレスを発散して明日への活力とされることを願っております。それでは、多くの皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。

第7回日本ロボット外科学会
会長 井坂 惠一
東京医科大学 産科婦人科学教室 主任教授

会長 内藤 誠二
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